9/30/2013

CONTOUR ROAM2 出先で設定変更

最近(8月末)業務を停止し買収を含めた協議に入っているという噂で一人のユーザとして残念かつ不安な今日この頃。

豊富なマウントが手に入らなくなると結構つらいのですが,幸い ROAM2 は三脚穴があるのであまり悲観しなくてもよいかもしれません。

さて,アクションカメラとして非常に使い勝手のいい CONTOUR ROAM2。
ディスプレイが無いので撮影前のセッティングに若干時間がかかるのと,専用ソフトウェアの "Storyteller" 経由でしか設定変更できないのが玉に瑕でした。最近までは。

実際,撮影条件なんてコロコロ変えるものではないので,最初に様々な撮影モードで撮ってみて自分の好みや使用条件に合ったものを決めた後は Storyteller を立ち上げることは殆どありません。

でも時々5秒とか10秒間隔でスチル撮影してみたくなる時もあるんです。
そういう時に出先で設定変更できたらいいなと思ってました。
コンパクトなノート PC があれば一応解決しますけど,現状私はノート PC を持ち運ぶようなライフスタイルではありませんし,設定変更のために新しくノート PC を買うならもう2~3台 CONTOUR を買ったほうがマシです。

じゃ普段持ち歩いている Android 機でなんとかならないかと思いましてね。
まずは Google Play Store でアプリを物色。
「Contour Timesync OTG」っていうのが使えそうだったんですけれど,ビープ音の On/Off 以外は何故か変更できない。

色々考えていたら CONTOUR ROAM2 の中に,正確には microSD カードの中に設定ファイルを見つけました。ヒントは先の Android アプリに書き込む設定ファイルの記述があったから。

前置きが長くなりましたが,本題はこの設定ファイルを手動で書き換えるということです。
もしかしたら周知の事実なのかもしれません。

まずは設定ファイルを直接書き換えるので,最悪 CONTOUR ROAM2 が壊れてしまうかもしれないということ。すべて自己責任でお願いいたします。
それから必ずバックアップしてから作業しましょう。

CONTOUR ROAM2 に入っている録画データ記録用の microSD カードを PC で読むと,ルートに 「FW_RTC.txt」 というファイルがあります。
これに設定が記述されています。
該当ファイルを好みのエディタで開くと色々書かれてますね。
必要な部分だけ解説致します。

※外出先で変更するためには microSD カードを読み書き可能でテキストファイルが編集できる環境が必要です。

1RES:A
1BR:H
1MIC:42
1LED:1
1LSR:1
1SILENT:1
1EV:0
1SHRP:3
1AE:C
1CTST:62
1AWB:0

の部分です。

1RES:A

撮影する解像度です。
A:1920x1080 30fps
B:1280x960 30fps
C:1280x720 30fps
D:1280x720 60fps
P/#:静止画,スラッシュの後に入れた数字が撮影間隔で1, 3, 5, 10, 30, 60(秒)から選択
上の例ですと A なので 1920x1080 30fps です。
10秒間隔で静止画を撮影したいなら
1RES:P/10
にします。


1BR:H

ビットレートです。
H:High
L:Low
の二択。撮影される動画の記録サイズに影響します。


1MIC:42

内蔵マイクの感度です。
設定できるのは 0~42(dB) で数値を直接入力します。
上記の例なら +42dB です。


1LED:1

LED の On/Off です。
1なら On(点灯) 0なら Off(非点灯)です。


1LSR:1

水平確認用レーザーの On/Off です。
1なら On(点灯) 0なら Off(非点灯)です。


1SILENT:1

ビープ音の On/Off です。
0ならビープ音が鳴り 1なら鳴りません。


1EV:0

露出補正の値です。
単位は EV のようですがスチルカメラと同じ感覚でいいのかは不明です。
設定範囲は -4 から 4 で数値を直接入力します。


1SHRP:3

シャープネスです。
設定範囲は 1 から 5 で数値を直接入力します。


1AE:C

自動露出アルゴリズムです。
C なら中央
A なら平均
S ならスポット
です。


1CTST:62

コントラストです。
設定範囲は 1 から 255 で数値を直接入力します。


1AWB:0

ホワイトバランスの設定で
0:オート
1:2800K(白熱球)
2:4000K(日の出/日没)
3:5000K(蛍光灯)
4:6500K(晴れ)
5:7500K(雲天)
6:9000K(日陰)
7:10000K(非常に暗い雲天)


あまり変更することはないと思いますが, NTSC(30FPS) と PAL(25FPS) の設定は
FPS:30
を書き換えます。

自分の用途に応じてある程度検証していますが,すべての組み合わせを試していないのでもし,何らかの不具合があっても責任はとれません。

まぁ Storyteller で設定を変えてみて, FW_RTC.txt のどこが変わっているか確認すればすぐに判る事なんですけどね,最近まで気づきませんでした。

ちょこちょこ設定を変えるなら,あらかじめ変更した設定ファイルを名前を変えて用意しておいて,都度リネームするっていうのもいいかもしれません。

2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    質問です。
    androidスマホにUSBでcontour roam2をつないで設定テキストファイルを読み込んで、書き換えようと思ったのですが、読み取り専用と言われてしまって保存ができません。UPDATAの部分をYに変えてもだめでした。
    自分がテキストファイルを編集するときに使ったアプリはJota+というアプリです。
    どのような環境で書き換えているのか、よければ教えていただけませんでしょうか。よろしくお願いします。

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    1. ども、こんにちは。
      現在の環境で再度検証した結果、記事の内容は今でも有効です。

      検証環境は
      Moto G4 Plus
      Android Version 6.0.1(not root)
      アプリは Jota+(有料版)
      UPDATA の部分は N のままです。

      Contour から microSD を取り出して、Moto G4 側のカードスロットで読み書きしています。
      Jota+ はフリーのものでも問題ないと思います。

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