4/17/2011

NERF Barricade RV-10 Mod

リロード不要?? 違うと思う

久々の NERF ネタです。
先日,日本でも発売された NERF Barricade(日本名オートバリケード) RV-10 を改造してみました。
基本的にオリジナルのままがいいと思っていますが,モーターが回りっぱなしなのは問題なので改造に踏み切りました。

まずは簡単に Barricade RV-10 の事。
マーヴェリックのようにリボルバー式で10連射できます。
電動ブラスターの名が示すように,電源を入れると弾倉の前にあるローラーが回転し,トリガーを引くと弾が押し出されてローラーに触れ,射出されます。
他のブラスターと違い空気圧を使わず,コッキングしなくてもトリガーを引くだけで10連射できるのが特徴ですが,常にローラーが回りっぱなしなのが難点です。

パッケージにリロード不要とありますが,弾倉の弾を撃ちつくてもオートロードしてくれる訳ではありません,念のため。”コッキング不要”の事だと思われます。

公式にはソニックダーツ(音がでる弾)とマイクロダーツ(吸盤)しか使えないことになっていますが,試した限り全てのダーツが使えます。威力も強く,どのタイプのダーツでも10mは飛びます。ダーツによるばらつきもありません。

さて上記の様に電源を入れると常にローラーが回転し続けるので,隠密接敵には不向きです。
電源スイッチは構えた時に親指で操作できる位置にありますが,トリガーを引いた時以外は OFF の方が精神的に安心できます。

と言う訳で改造してみます。
NERF N-STRIKE シリーズはどれも子供用の玩具という性格上かなり安全性に気を使って設計されており,大人には鬱陶しいほどインターロックが設けてあります。
Barricade RV-10 の場合

1.スイッチ OFF でトリガーロック
2.ジャム処理用のハッチを開けると ローラーOFF 及び弾押し出し機構ロック

の 2箇所三重のインターロックがありますが,今回はハッチオープンを検出しているスイッチを流用します。
したがって,改造後はハッチを空けてもスイッチ ON のままトリガーを引くとローラーが回転します。
弾は出ませんが指を入れたら回転中のローラーに触れることができるので取り扱いには十分気を付けて下さい。

当たり前ですが本体を開けた時点で保証対象外になります。
暴発や指や衣類の巻き込み,感電,火傷等,改造したことによる事故には一切責任を負いません。
全ての改造は自己責任でお願いいたします。 

以下簡単な説明です。

用意する物
ナーフ オートバリケード RV-10
半田ごて
半田
熱収縮チューブ
リード線
ホットボンド 
テスター
ニッパー
壊しても泣かない心

ジャム処理ハッチを開けたときにローラーを回している電流がカットされるようにスイッチが付いています。
そのスイッチをトリガーに連動するように移設します。
移設後の写真
 写真の緑色の丸で示した場所にハッチオープン時に電流をカットするためのスイッチがあります。

このスイッチは飛び出し式で,ハッチを開けた時に押されて電流をカットします。端子が 3つあり,元々接続されている方が B接点(押すとオープン/OFF)。中心の端子がグランドで開いている方の端子を使うと A接点(押すとクローズ/ON)になります。

今回は A接点で使用するので元々接続されているオレンジ色(ロットで違うかも)のリード線をはずし,スイッチ移設後に延長して A接点側に接続します。

ロットによって異なる可能性があるので,テスターを使って各自確認して作業して下さい。
延長したリード線や端子がむき出しにならないように,熱収縮チューブで処理します。
スイッチは下の写真の場所にホットボンドで固定します。
スイッチの位置は各自調節のこと

トリガーを引いた時にスイッチが押されるように移設するだけですが,トリガーの動きを妨げず,且つスイッチが半分くらいは押される位置に固定するといいようです。
スイッチの固定はホットボンドで行いました。
ついでにリード線もギミックの動きを邪魔しないようにケース側に固定しました。

以上です。

分解や組み立て手順などかなり省略しましたが,そのくらいはスムースにできないと改造は危険です。
半田ごてやホットボンドは使えることが前提です。
質問があればできる限り丁寧にお答えします。

改造後は電源を入れ,トリガーをある程度引くとローラーが回り始め,引ききると弾を射出します。
トリガーを戻せばローラーの回転は止まりますので静かです。
ただ,ローラー回転が最高速に達するまで 2秒ほどかかるので,少しトリガーを引いたまま保持して回転数が上がったのを音で確認してから引ききるようにしないと 30cm程しか飛ばないのが悲しいところです。
だから Hasbro は回りっ放しの方を選んだのでしょう。

打つ前にローラーの回転音がするのは避けられないので,空気圧式のブラスターに比べ相手に気付かれないように射撃するのは難しい。
それに構造上ダーツの保持が弱いので,ブラスターを下向きにするとポロリと落ちることもしばしば。
マーベリックを超えるブラスターの登場にはまだまだ時間が必要なようです。

現在,少し前にトイザらス限定・数量限定で(日本でも)発売された Barrel Break IX-2 を発注済なので,届いたらレビューしてみたいと思います。

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