8/06/2011

CATEYE V3 CC-TR300TW

CC-TR300TW 箱が豪華
サイクルコンピュータを CATEYE STRADA CC-RD100 から 同じく CATEYE V3 CC-TR300TW に変更した。

元々サイコンをつけた目的は
1. 走行速度の瞬時値を知る事により,自分のペースをつかむ
2. 目的地までの距離から逆算して到着時間を予想する
3. 積算走行距離から消耗品などの交換時期を知る
ということ。

この目的なら CC-RD100 は申し分ない働きをしてくれました。
有線タイプで堅実,安価で操作も簡単,表示も大きくて見やすい。
信号線の引き回しと設置後の断線さえ気をつければ,他の物は要らないと思えるくらい完成度の高いサイクルコンピュータです。
なんとなく凄そう

でも,輪行とか中距離ツーリングとか,数時間に及ぶ連続ライドとかをするようになってくると,ケイデンス(ペダルの回転数)とかハートレート(心拍数)とか知りたくなってきます。
そろそろステップアップの時期が来たという事,だと思います。

自転車も立派なスポーツですから,乗車姿勢やペダルのこぎ方,回転数,その他諸々には一定のセオリーがあって,意識して運動することでがむしゃらに走り回るより疲れにくかったり移動時間を短縮できたり,色々お得な事があるのです。
それぞれ自分に合った運動方法はあるんでしょうけど,先ずは現状把握。

そこでサイクルコンピュータを新調しました。
CATEYE CC-TR300TW です。

ケイデンス用マグネット
スペックは後回しにして取り付けから。
基本的に工具は必要ありません。とはいえタイラップ(結束バンド)を切るためにプラスティック用ニッパーとか電池蓋を開けるためのマイナスドライバ(or 10円玉)程度は必要です。

最初にケイデンス用のマグネットを固定します。
左クランクの裏側,なるべくペダルのすぐ上辺りが良いと思います。
SRAM GXP 1 はクランクの内側が端から端まで抉れているのでそのままでは固定できません。
そこで厚さ 1mm のゴムシートを折り曲げて 2mm厚にしてゴムシートをシム代わりにマグネットとクランクアームの間に挟み込み,タイラップで押さえつけました。
ケイデンス用マグネットの間隔

最初にケイデンス用のマグネットの位置が決まれば,それに合わせてデュアルセンサー本体の位置がほぼ決まります。
デュアルセンサー本体の位置が決まれば,スピード用マグネットの位置が決められます。

1. ケイデンス用マグネット -> 2. デュアルセンサー -> 3. スピード用マグネット の順番が効率よくスマートに装着できると思います。
微調整してデュアルセンサーをタイラップ2本で固定。それぞれのセンサーの角度を変えてマグネットとのクリアランスを約 3mm に調整すればほぼ終了です。
スピード用マグネットの間隔
 あまりギリギリにしなくても 5mm 程度までなら反応するようです。

サイクルコンピュータ本体は以前の CC-RD100と同じ位置に固定します。V3 CC-TR300TW は着脱する方向が右側(RD100は前方)なので,前照灯と干渉しました。軽く調整します。

ハートレートセンサーは体にフィットするように長さを調整してアンダーバストに巻くだけです。
説明書に沿って各センサーの ID をサイクルコンピュータに登録します。タイヤの外周サイズとか現在日時とかを設定。今回はサイコン交換なので積算走行距離を手入力。

デュアルセンサーの位置
…あっけなく終了。
注意点は自転車のフレームの断面形状が円に近いとデュアルセンサーがずれやすくなる点です。この FSR は角断面なので問題ないのですがもう一台の Hardrock がオーバルに近くて苦労しました。
結局間にゴムシートを挟んで解決。

かなり良いですよ V3。
カレンダー内蔵でいつのデータかひと目でわかる。


大きめのデュアルセンサ
  リセット動作をすると自動的にデータを保存してくれるのもいいですね。
最大で14データ記録できるので,毎日通勤で使って往復別々に記録して一週間分です。決して多くはありませんが十分だと思います。

三行表示で一番上が速度表示,二行目がケイデンスとハートレート,三行目は現在日時や走行距離,走行時間,ラップタイム,消費カロリーなどから任意です。

速度とケイデンスとハートレートは常に表示されているので,三行目を走行中にコロコロ替えることはないでしょう。
結構見やすいと思う
ボタンが押しにくいって聞いてましたがそんなことはありません。
確かに硬めのクリック感ですが,素手なら何も問題ありません。
ボタンが小さいのでグローブ越しだと押しにくそうですね。
バックライトの点灯3秒は短めですが気になるほどでもありません。

ワイヤレスですが 2.4GHz のデジタル通信なのでノイズの影響もほとんど無く,混信もしません。
信号線がなくなりすっきりしました。
帯状の物がハートレートセンサ
表示の更新間隔は 1秒。標準的です。
信号が途絶えてから5分でスリープ。スリープからの起動はボタンを押す必要がありますが,スリープじゃない時ならオートスタート設定で操作要らず,もちろんマニュアルスタートにも設定出来ます。

走行中の操作を最小限にする工夫が随所に見られ,非常に使いやすいです。
走行中はほとんど触らず瞬時値のみ閲覧,たまに LAP 計測,平均値や最大値は終わってからゆっくりチェック。
そういう使い方を想定してますね。
ハートレートの範囲とか設定して外れると警告音発してくれたり,より高度なトレーニングにも使えるような機能がありますが,公道では危なくて使いにくいでしょう。警告音も聞こえない可能性がありますし,道路や交通事情でそれどころじゃない事も多いのでローラー台でのトレーニング向けの機能だと思います。

各センサーの電池は CR2032 で統一しているし,いつでも自分で交換できます。
定価だと2万円以上するのでかなり高価に感じますが,実売価格 1万5千円程度なら安い。

NERF MAVERICK REV-6,GEAR UP 9-10

パッケージの裏側
GEAR UP for 9-10-11? N-STRIKE vs VORTEX??
9月10日のために備えよ ですか?

新シリーズ…かと思いきや,カラバリです。いやタイアップ企画か?
VORTEX が新シリーズのようです。
ちなみに新シリーズ VORTEX は 2011年9月10日 から展開だそうです。直径4cm程のディスクダーツを飛ばす新デザインのブラスターが4丁ほど発売されるみたいです。
この MAVERICK の封入チラシから Web の専用サイトにアクセスすればムービーなどを見ることが出来ます。

パッケージング
さてこの GEAR UP シリーズ,MAVERICK 以外に RECON CS-6 もリリースされますが,事前の写真(イラスト?)よりもかなりオレンジ色です。
Amazon のイラストと比べて頂けると解ると思いますが,もう少し暗いオレンジ色と思っていたのでちょっと驚きました。
普通色の MAVERICK のオレンジ色の部分,RECON などのマガジンのとほぼ同じ色です。

斜めに入った黒ラインもグレー寄りです。

まぁノーマルの黄色より渋めかも知れません。

緑の丸いのがディスクダーツ
黒いラインがペイントされた gear up darts(デコダーツ)は何故か4発。
パッケージや事前のイラストで4発ってのは知ってましたけどね。
次回はせめてデコダーツ6発+ノーマル4発でお願い。

色の選択肢が増えるのは嬉しいです。
MAVERICK は NERF に興味があるならとりあえず買っとけって感じですから。

黄色を選ぶかこの橙色を選ぶかはお好みでどうぞ。



ディスクダーツは発射出来ません。
今後のバリエーション展開にも期待

7/28/2011

SPECIALIZED FSR タイヤ交換

MAXXIS.COM
タイヤを交換した。

この SPECIALIZED FSR(1999)をリフレッシュする時に KENDA KHAN K-935 26×1.50 を履いた。
店頭で販売されていた 26×1.50 サイズのセミスリックで唯一赤いラインが入っていたからだけど,当時は古いとはいえ元々ダウンヒル用のフルサスフレームだから舗装路以外も走るつもりだった。

でもね,日本の公道はほとんど舗装されているのでグラベルを走行することは,わざわざ探して走りに行かない限り無いという事に気が付いた。
サイドのブロックパターンが肝

ターマックならスリック。
路面が濡れてても自転車のスピード域ならスリックに勝る物はない。
そしてブロックパターンのための余計なゴムがないから軽い。
回転抵抗が少なくなるのでスムース。ロードノイズも小さい。
舗装路しか走らないなら,スリック至上なのです。

K-935 はそれを解った上であえて選択したけれど,今回 MAXXIS DETONATOR 26×1.50 に換えてみて,乗り心地の変化に驚いた。

軽い。スリックだから当たり前だけどこぎ出しが軽い。
同じサイズだけど K-935 はワイヤービードで DETONATOR はケブラービード/フォルダブル。計量してないけれど持てば違いが解るほど DETONATOR は軽い。
そしてバンクさせ始めの K-935 の抵抗感は DETONATOR にはない。素直に傾いてくれる。
ロードノイズも若干だけど小さい。K-935 は車体を傾けてブロックパターンが路面に接地すると大きめのノイズが発生していたけれど DETONATOR にはそれがない。
バンクさせたときのグリップ感の低下も感じられない。


KENDA K-935
交換前と後の写真を並べてみた。
色がほぼ同じなのであまり印象は変わらない。
ただ,斜めにみると DETONATOR の方が丸く膨らんでいるように見える。
空気圧は K-935 MIN.40 - MAX.65 psi
DETONATOR MIN.35 - MAX.80 psi
私の体重は 52~54kg なのでどちらの場合も 60 psi 位で調整している。
ちょっと硬いかもしれないけど 50 psi を下回ると明らかに回転抵抗が大きくなるみたいで重く感じる。
だからこのくらいが丁度良いのだと思う。
MAXXIS DETONATOR


交換は至って簡単。
ケブラービードはワイヤービードと比べてはめやすい。

タイヤの軽量化やスリック化は乗り味に多大な影響を及ぼすので,猫も杓子もスリックだとは言わないけれど,もっと軽くと思った事があるのなら,次回の交換時に軽いスリックタイヤを視野に入れてみることをお勧めします。

KENDA K-935
なにせ直径 650mm程もある円盤が回転しているのですから。
その外周部の軽量化は数字以上の効果がありますし,バネ下荷重の軽減にもなりますからね。

路面状況にあわせて最適なタイヤをチョイスするのは当然の事です。
MTB だって舗装路ならスリック,変じゃないしかっこ悪くもないでしょう。



MAXXIS DETONATOR
え? ロードに乗れって?
MTB に乗っているのは,ディスクブレーキのメンテナンス性や頑健さが捨てがたいからです。要するに好みの問題ですね。










7/22/2011

はじめての輪行,MTBで。携行工具とか

大崎出張 / 輪行 / ツーリング はとても楽しい旅でした。
趣味で自転車(スポーツバイク)に乗っていて,旅行が嫌いじゃなければ是非時間を作ってチャレンジしてみて下さい。

今回のはじめての輪行では
往路
JR黒崎駅 から JR安芸津駅まで(小倉-広島間は山陽新幹線)
復路
JR呉駅 から JR黒崎駅まで(広島-小倉間は山陽新幹線)
を輪行しました。
その間に大崎上島一周と安芸津港・呉駅間をツーリングしました。

新幹線の中はかなり狭く,自転車を持ち込むのは大変です。
はっきり言ってデッキ部分のドアの前しか空間がありません。
それも2台が限界でしょう。
もちろん座れませんし,ドアが開くたびに自転車ごと一旦降車して,また最後に乗車するということを繰り返します。

本来新幹線のような狭い車内には持ち込まないほうがいいんでしょうけど,禁止されているわけではありませんので他の利用客の迷惑にならないように輪行しました。

余談ですがここで非常に気になるのがデッキ部分に設けられた【喫煙スペース】です。
代わりに大型荷物用のカーゴスペースを設置してもらいたいと思っているは私だけではないでしょう。
非喫煙者にとっては喫煙者が通路を横切るだけでその臭いで非常に嫌な気分になります。
全席禁煙を謳っていても非喫煙者に対する心遣いはまだまだですね。

閑話休題

それはさておき,輪行は敷居か高く思われがちですが,それでもやってみないことには始まりません。
しかしやはり相応の知識とスキルは必要です。
では何が必要なのでしょうか?

輪行袋…必須ですよね。コンパクトにまとめるなら前・後とも車輪を外すタイプがいいでしょう。
しかし後輪を外すのはそれなりの覚悟が必要です。
具体的には外した後に剥き出しになるリアディレイラーとリアエンドの処理でしょうか。
専用の保護具が販売されていますが荷物が増えるのは避けたい。
それに分解・組み立ては少ないほどトラブルも少なくなるのも確かです。
ですから私は TIOGA COCOON を選びました。
新型ならボトルケージに収まりますし,重量は300g未満。
使用方法はこちら

工具も必須ですね。
ちなみに, TIOGA COCOON 使用でペダルを外さないなら工具は使いません。
ですが旅先で考えられるトラブルに適切に対応できるだけの物を携行する必要があります。
参考までに今回私が携行した工具と備品を紹介します。

レザーマン。頼れる工具です
LEATHERMAN Charge TTi と ビットセット。
ビットセットは吟味すれば半分以下に減らせると思うけど,全部持っても重量増はわずかなので全部持ち。
一番重要なのはプライヤ機能。挟んだ所に傷が付くのは避けられないけど,立ち往生するよりはマシ。
緩んだナットを締め付けるために活躍しました。

自転車専用ではないけれど,想定外のトラブルで役に立ってくれると思って携行しました。
近所のチョイ乗りには不要です。
 
予備チューブとか
予備のチューブは必須です。考えられるトラブルの中で最も発生しそうでしかもクリティカルなパンク。
素早く直して不安を抱えないためにはチューブを交換してしまうのが一番です。交換したチューブはあとでゆっくり修理して旅行中に新品を入手するまで予備として携行します。

ミッシングリンクはまさかのチェーン切れ用。左上の LEZYNE はチェーンツール付き。
LEZYNE は自転車用の携帯ツールなので各種調整用に使用できます。
特に 5/6/8mm のヘキサレンチやトルクスレンチはブレーキやディレイラーの調整に活躍します。その気があればペダルも外せます。
パンク修理の基本セット

携帯型ポンプ,紙やすりと穴の開いたチューブに貼るパッチ。
タイヤレバー3本,CO2ボンベと専用インフレータ。
すべてパンク修理用で,空気圧調整とチューブ交換時にちょっと膨らますためにポンプを使用し,チューブ交換後は CO2 で一気に充填。

小さなコネクティングピンはチェーンを繋ぐ時のもの。

基本的に全て monkii wedge に入れてます。

色々考えるとアレもコレも沢山携行することになってしまいますので,事前によくシミュレーションして自分のスキルに合った範囲でなるべく軽く,嵩張らないようにするのがコツでしょう。
またそのためのツールを吟味して準備するのは楽しいひと時でもあります。

そしてそのツール類を使用してリペアや調整をするスキル。
最低限チューブ交換とブレーキ,ディレイラー関係の調整は出来ないとソロツーリングは難しいでしょう。

あとは事前にルート上の自転車屋さんを確認しておくのも大事です。
最近は携帯電話で簡単に調べられますけど。
ただ,自転車屋さんが見つかっても自分の自転車に合った部品が都合よく手に入ることは稀なのでチューブやコネクティングピンは必要だと思います。

志し半ばでも諦める決断力。
もしかしたらこれが一番大事で難しいかもしれません。
意地で目的地までたどり着いても身体をこわしては本末転倒です。
時には自走を諦めて素直に公共機関を利用するほうがいい結果につながります。

もし可能なら,同行してくれるツーリング仲間。

トラブルにもずっと柔軟に対応できますし,ただ目的地を目指して走るより,途中で寄り道して美味しい物を食べたり観光施設を利用したり,一人よりも楽しいことは想像に難くないでしょう。

なんて色々書きましたが,私は今回の北九州から広島までの輪行・ソロツーリングがはじめてですから。
先ずは一歩踏み出すことですね。
とても楽しくて病み付きになること請け合いですヨ。

7/18/2011

はじめての輪行,MTBで。復路,安芸津港--->呉駅

復路は大崎上島の大西港から安芸津港まではフェリーで。
もちろん「せとうちサイクルーズPASS」割引適用。

安芸津港からは国道185号線を西に進み呉駅を目指します。
ルート全体図












ほぼ道なりで迷うこともなく,軽いアップダウンも苦になるほどではありません。
東へ向かって不気味に伸びる黒い影
影の端はかなり遠くまで伸びてました

途中「小松原海水浴場」付近で橋を撮影していたら,飛行機雲が太陽を隠して変わった影を作っていました。
海岸線沿いの道路がやや狭く,時々通る大型車両がスピードを落として対向車がいなくなるまで後ろで待機してくれるので,軽く挨拶しながら走ります。
怖いのは大型車両よりも普通車に乗ったおっさんです。
自転車の傍の近い所をスピードを落とさずに走り去って行きます。

安全運転の何たるかを忘れた DQN は鼻で笑ってスルーしましょう。

消防署から西向きに撮影
最初の分かれ道,安浦駅付近の「安浦バイパス東口」交差点を左折。
ここからしばらく海岸線から離れます。

左折後に橋を渡ってすぐ左折し,少し行くと「グリーンピアせとうち」がありますが地図で確認すると一部道が途切れていて元のルートに戻るには Uターンする必要がありそうなのでスルーしました。
時間があったら寄り道してもいいかもしれません。

あとは呉駅に程近い「休山トンネル」を抜けるまで一本道です。
途中「MAX VALUE 広東店」で水分と栄養補給のため休憩しました。
呉といえばメロンパン

「休山トンネル」を抜けて最初の交差点,「休山トンネル西口」を右折してすぐ右側に「メロンパン」があります。
ここでお土産にメロンパンを4個買いました。
アーモンドのような形で全体的にやわらかく,中にはクリームが入ってます。
大きめでずっしり重く,一個148円です。
お土産を買うために右折しましたが,本来のルートは左折なので「休山トンネル西口」交差点を南西方向に通過し,呉駅を目指します。

まだ11時だったので「大和ミュージアム」に寄るため呉線の線路をくぐって駅の南側に行きました。
ミュージアムショップには寄ってみましたが,この日は土曜だったので早めに昼食を済ますべく駅前に移動。
カフェ「emue」で「プロヴァンスB定食」をいただきました。
Cafe [emue]

メインの鱸料理,デザートの桃のジュレ共に美味しかった1,500円也。

体力的にはまだ走れそうでしたし,気持ち的にも走りたかったのですが,晴天の中すでに2時間以上走ってますしこの後2時間以上電車内で立ちっぱなしで移動して,最後に8km弱のサイクリングが控えてますので無理は禁物。
広島駅まで走りたい気持ちをぐっと堪えて輪行準備に取り掛かりました。

今回,天気にも恵まれしかも費用は会社持ち(仕事ですから)というなんとも贅沢なツーリング旅行でした。

復路の 安芸津港 - 呉駅 間は平坦な道が多く,景色の変化に富んでいて走りやすくあっという間でした。
最後の「休山トンネル」は歩道側に自転車道がありしかも車道とはアクリル板で隔たれているため,暗いトンネル内でも安心して走ることが出来ました。
対向自転車(地元のシティサイクル)がほとんど無灯火だったのが残念です。

全行程中一度だけ,仁方付近で同じような出で立ちのサイクリストの方とすれ違いました。
気づいて右手を上げて挨拶してくれたのでこちらも急いで挨拶を返しました。
装備からあまり遠くない所にお住まいだと思いますが,とても嬉しかったです。

ソロツーリングでも一人じゃない,「仲間がいるんだな」と実感しました。
はじめてのツーリングでサイクリングの醍醐味を味わうことが出来たと思います。
もっと遠くに行きたくなりました。

涼しくなったら一泊二日くらいで100km目指したいと思います。

8時45分から11時15分までほぼ2時間半。
サイコンのデータでは
走行時間:1時間54分49秒
走行距離:38.59km
平均速度:20.1km/h
最高速度:41.1km/h 

はじめての輪行,MTBで。往路,大崎上島一周

趣味で俗に言うスポーツバイクに乗っていると,シティサイクルではありえない感情が芽生えてくる。

「このまま遠くへ行きたい」


勝手知ったるご近所を離れ,もっと走りやすい道を小旅行も兼ねて自分の力で移動してみたいと思う。
それは正常な思考です。

シティサイクルと比べて基本的に丈夫で軽くてパーツ交換も容易。そして少なくとも3倍は高価。
そんな乗り物をあえて購入し走ることを趣味と公言してはばからないなら,自分の足で行ける範囲をはるかに超えてもっと遠くへ,見たことの無い土地でどこまでも続くサイクリングロードを駆ける姿に想いを馳せたことがあるのではないでしょうか?

自家用車に積んで行くのもいいけれど,それでは最終的に車まで戻ってこないといけません。
そこで「輪行」です。
特に電車を使った輪行なら,目的地付近まで電車で移動してサイクリングしながら違う駅まで移動し,電車で帰ってくることが出来ます。

日本国内では,ほとんどの公共交通機関で輪行が認められています。
チェーンなどが露出しないように専用のバッグにパッケージするのが最低条件です。
そして基本的に自転車は手荷物として無料で携行する事が出来ます。

今回,運良く北九州の自宅から広島県豊田郡大崎上島までの出張をJRで移動することになり,ここぞとばかり輪行しました。
とりあえずの目標は「大崎上島一周」です。

先ずは経路。

1.自宅から黒崎駅まで自転車で走行
2.JR鹿児島本線で小倉駅まで移動
3.山陽新幹線で広島駅まで移動
4.JR快速安芸路ライナーで広駅まで移動
5.JR呉線で安芸津駅まで移動
6.安芸津駅から安芸津港まで移動
7.安芸津フェリーで大西港まで渡航
8.大崎上島一周

2番から5番までが輪行する区間です。
まず黒崎駅で自転車を輪行バッグに詰めます。
輪行では TIOGA COCOON を使用しました。
使用方法は TIOGA COCOON を参照してください。

JR線に乗車するときはなるべく先頭か最後尾車両に乗って邪魔にならない場所に自転車を置きます。
新幹線は通路が狭く,単独行動ではデッキのドア付近しか自転車を置けません。とても気を使います。
往路で乗車した みずほ号 は小倉の次が広島だったので助かりました。
新幹線を降りてからのJR線は最初の鹿児島本線と同様。
安芸津駅から安芸津港まではおよそ200m。改札口が港と反対側(北口)しかないので陸橋を自転車を押して渡ります。
安芸津港から大西港までのフェリーでは輪行バッグに入れずそのまま積み込みます。
一応輪行バッグでの搭乗も出来るみたいですが,手間を考えるとそのまま車両甲板に積んだ方がいいでしょう。

割引運賃は各社で異なります
このフェリーでは広島県旅客船協会発行の
せとうちサイクルーズPASS
が適用され,通常大人350円/自転車150円 合計500円が400円になります。
ただし,自転車を輪行袋に入れている場合は割引運賃が適用されません。
PASSは安芸津港の旅券発券窓口でサイクリングであることを伝え,日付・県市までの簡単な住所・滞在期間 を記帳すれば即時発行/適用してもらえます。
大崎上島航路の特典として,上島の南東側に位置する「きのえ温泉 ホテル清風館」の大浴場の利用が700円から500円になる割引券をもらえます。

大崎上島に着いた翌日,7月14日の仕事が終わってから一周しました。
北側に商店などが集中していて,南側では飲料などを入手しにくいので,予め用意して県道65号線を端から端まで反時計回りで。
何箇所かアップダウンがありますが,海岸線沿いは平坦で車が少なく走りやすい。

16時から18時までほぼ2時間。
サイコンのデータでは
走行時間:1時間44分57秒
走行距離:36.03km
平均速度:20.6km/h
最高速度:50.9km/h

7/17/2011

TIOGA COCOON

TIOGA new COCOON で輪行してみました。

先日,仕事で広島県の大崎上島までの際,「電車で移動」だったのをこれ幸い,趣味のサイクリングを兼ねてしまいました。
新しく SPECIALIZED Hard Rock を組み立てた際についでに注文しておいた TIOGA製輪行バッグ,新型コクーンを今回初めて使用してみて意外と簡単だったので,輪行の普及啓発を願って記事にしてみます。

2代目となる TIOGA COCOON は以前のものよりかなりコンパクトで軽量,ボトルケージにしっかり収まるサイズで携行がとても楽です。重量も 300g 未満。
ボトルタイプとポーチタイプがありますが,ボトルタイプにはポーチもついているのでケージに入れて携行するつもりならボトルタイプをお勧めします。
とりあえず順を追って説明したいと思います。

SPECIALIZED FSR 1999
先ずは私の愛車, SPECIALIZED FSR 1999 モデル。
発売当初はダウンヒルモデルだったので比較的丈夫です。
画像の状態は前後フレームとリアサス以外はすべて最近の物に交換して,約 13.5kg とそこそこ軽量に仕上がっています。
ご覧の通りちょっと変わった形状のフレームです。
前後とも機械式ディスクブレーキ仕様でタイヤは26×1.5。
シマノ SPD ペダル,ハンドルにはペットボトル用ケージとサイコンのベースプレートをミスターコントロール製 コンピューター/ライトマウント ADP-3RCにマウントしています。
COCOON の内容物

基本的にこの状態で輪行バッグに入れます。
最終的に自転車本体からはずして持ち運ぶものはありません。

自転車を駅の改札に程近い場所に立てかけます。
もちろん他の利用者の邪魔にならないよう細心の注意を払って場所を確保します。
先人たちが行儀良くマナーを守っていたからこそ,公共機関で輪行が許されているのだということを常に念頭において作業しましょう。

輪行中に不要なものはなるべく収納
輪行バッグをボトルから出して,バッグ本体を畳んだまま前輪の下に敷きます。
これは床を傷つけないためですが同時にフロントフォーク先端を守るためでもあります。
ライトやサイコンなど簡単に外れるものは全て外し,コクーン付属のポーチと共にボトルに収めます。

紛失してトラブルにならないように自分の自転車のどれを外してどう持ち運ぶのか事前にシミュレーションして下さい。

私の場合は前後のライトとサイコンとコクーン付属のポーチをなるべくぴったり収まるように詰め込みます。
入るようならグローブを一緒に入れてもいいでしょう。

上部の空間をポーチで埋めるような感じ
詰め込んだら,そのまま自転車のボトルケージにセットします。

今まで輪行中にボトルが外れた事はありませんが,もし外れてしまってもフレームを傷つけるような事はありませんし,簡単に再セットできます。

自転車を担ぐためのベルトをつけます。
短い方をハンドルステム,長い方をシートポストに取り付けます。
輪行中はこのベルトを肩に掛けて自転車を持ち上げるので,持ち上げた時に重量がかかってもずれない場所に,他のワイヤーなどを巻き込まないように注意します。
サイコンのケーブルに注意

サドルバッグが無いのでやぐらのすぐ下に巻きました


ペダルはつけたままで OK
フロント側はサイクルコンピュータの信号線に気を付けましょう。

シートポスト側はなるべく上方,サドルのすぐ下がいいと思います。
サドルバッグをつけている方はうまくかわして下さい。

ベルトを取り付けたら,前後のベルトはまだ繋がずに,作業の邪魔にならないよう垂らしておきます。

ここまで終わったら,次はクランクを固定します。


ななめ前から
ペダルを外したほうが輪行しやすいのですが,多くの場合専用工具が必要なので今回は外しません。

もし外す場合は外した穴を使ってクランクを固定してください。

クランクを固定したら前輪を外します。
ほとんどの人はクイックだと思いますが,クイックじゃない場合は工具を使って外してください。

工具の重さは結構な負担なので,前輪だけでもクイック仕様にしたほうがスムースです。


外した前輪は今まで自転車を立てかけていた所に置きます。


ななめ後ろから
この時点でうまく三点支持になって自転車が自立すれば,作業が少し楽になります。
もしうまく自立しないならコクーン付属の固定用ベルトを自分の近く,手の届く場所に引き寄せておきます。

幸い私のは自立しますので以後自立する前提で書き進めます。

ここから外した前輪を固定する作業に移ります。
固定するのは自転車の右側。
ディレイラーやチェーンラインのある方です。
シートポストの下端に固定

前輪はついていた方向のまま,ディスクブレーキ仕様ならディスクを左側にして前輪とフレームの間にディスクがくるようにします。

そしてフロントスプロケットのアウターリングやフレーム,ボトルケージ等と,クイックスキュアーやブレーキディスクが干渉しない位置を探します。
必要ならブレーキディスク周辺に雑巾などを挟みます。
大体の位置が決まったら,最初にシートポスト側を固定します。

Vブレーキ用の台座を利用
この時あまりテンションをかけすぎないように注意します。
とりあえずちょっとゆるめにしておいてもかまいません。

次に一番後側,スイングアームと結束します。
前輪が前にズレないようにするためなので写真のように引っかかる位置を探します。

 フレームの形状によって上側でも下側でも一番いい場所を探してください。


フロントフォークと結束
今度はハンドルを右に 90度切ります。
ハンドルを 90度切った状態で,フロントフォークの右側と前輪を結束します。

この時点で前輪の位置に注意しながら前輪がきちんと固定できる程度に全体のテンションを強くします。

最後に前三角のアッパーフレームとハンドルバーで挟み込むように前輪を固定します。


アッパーフレームの傷防止雑巾
私の場合はフレーム形状のせいで挟み込めません。
前輪の固定が大事なのでハンドルバーはあきらめて,アッパーフレームと前輪を結束します。
一応傷防止の雑巾を挟み込みました。

最後にもう一度前輪がきちんと固定されているか確かめます。

どこかゆるい所があれば前輪の位置を確認しながら締めなおします。
前輪が確実に固定され,且つブレーキディスクやフロントスプロケットのアウターリング,スポーク,ボトルケージ等が互いに触れていないかも確認します。
右側から
左側から










後ろから
うまく固定できれば写真のように自立させることが出来ます。
自立できれば電車内で有利です。

後は,袋詰めするだけです。
フロントを少し持ち上げて,下に敷いてあったバッグを広げて先ずはハンドルの左端(前方に突き出ている先端)に袋の先端が来るようにかぶせます。
かぶせたら自転車の前側を上にしてほぼ垂直に立てます。
若干前に傾けて足を後輪のストッパ代わりにすれば自転車がうしろに動かなくなって作業しやすいでしょう。
間違っても自転車を倒して床や壁に傷をつけたり,ましてや通行人に怪我をさせたりしないよう十分に気を付けて慎重に作業します。

その状態で自転車の下側を袋に入れてしまいます。
ある程度袋に入ったら自転車を元の姿勢に戻します。

まずはハンドルを基点に
バッグが前方に余ってしまわないように後ろに押しやりながら,全体を袋詰めしていきます。

同時に下側から徐々にファスナーを閉めてゆきます。
一回でサッと閉まればOK。
突っ張って閉まりにくいときは,前方にバッグが余っている可能性があります。

ゆっくりバッグ全体を後ろに引っ張りながらファスナーを動かせばそのうち一気に閉まりますので根気良く,丁寧に作業しましょう。
 
左側,ロゴなし
最後に肩掛け用のベルトを前方の穴から出して,シートポスト側とつなげればほぼ終了です。

私はこの後予め外しておいた monkii mono と monkii wedge を取り付け, さらにヘルメットをサドルに引っ掛けます。
 
持ち運ぶときは自転車の左側に立ち後ろを向いて左肩に担ぎ,右手はシートポストを掴みます。
まぁ参考までに。各自の運びやすいようにしてください。 

右側,ロゴと進行方向の矢印付
だらだら書きましたが,本番前にしっかり練習して,自分のフレーム形状と前輪を固定する位置関係をしっかり決めておくのは必須です。
私はまだ二度輪行しただけですが,準備にかかる時間は大体10分です。
自分でどのくらいの時間が必要か把握して,公共機関に乗り遅れないよう余裕を持って作業しましょう。


今回のように前輪だけ外すなら工具は一切必要ありません。
気軽に輪行して知らない土地を気持ちよくサイクリングしてはいかがでしょうか?

この状態で自立します

最後に輪行に於いて重要なことは
他の利用客の迷惑にならない
事です。
これには公共の建物に傷をつけないことも含めます。

分解してバッグに詰めるというのは最低限のマナーだと思って下さい。
この TIOGA COCOON のように前輪しか分解しないものは特に,後輪も分解したとしてもやはり自転車はかなり大きな荷物です。

なるべく人の少ない曜日や時間帯を選ぶことはもちろん,電車内では必然的に出入り口付近のスペースを利用することになると思いますが,停車駅で邪魔になりそうなら自転車を抱えて一度降車し,他のお客さんが全員乗車してから最後に再度乗車するくらいの心遣いが必要です。

後に続く若きサイクリストたちが気持ちよく輪行できるように,先人たちの築いた環境をより良いものにするために日々尽力しなければなりません。
そうすればいつの日か電車内に大型荷物用のスペースが常設されたり,荷物を固定するための金具が設置されたり果てはサイクリングロードが完備されたりするかもしれません。