4/21/2010

XBOX360 RRoD 再発 DVD ドライブ外付け

XBReboot を導入して XeXMenu も導入して完全ディスクレス起動のテスト中だったんですけれど…再発してしまいました RRoD。

朝一番 FORZA3 を起動後,レーススタート直後に画面が崩れてフリーズ。
リブート後,一見正常起動しているが数十秒でフリーズ。
何度か繰り返していると RRoD 発生。
以後 RRoD 連発。

と,いった感じです。
ちなみに FORZA3 は純正 HDD にデータインストール後,パッチでディスクレス化して起動。

2週間のテストで再発です。焼きが甘かったかもしれません。
せっかくですので今後の冷却/排熱対策を兼ねて DVD ドライブ外付け及び吸気ファン設置改造をしました。

用意した道具は
Serial ATA ケーブル 50cm ノッチつき
DVD ドライブ電源ライン延長用リード線
PC ケースファン 8cm (AINEX CFY-80S 静音タイプ 1200rpm)
です。
この他に半田,半田ごて,電動ドリル,リュータ などの工具類。

まず,XBOX360 を分解します。
今後の事も考えて,分解しにくいケースの爪などを削ります。据え置き型なので最悪無くても大丈夫です。

ケース上面に吸気穴を開けます。
色々考えましたが 3mmのドリルビットを使いました。










後で塗装するつもりなので罫書き線はそのまま。
左上の四角い穴は DVD ドライブの電源と信号ラインを通すためのもの。

なるべく GPU のヒートシンクの上になる様に開口しましたが,XBOX360 のロゴは避けて少し左(HDD側)にオフセットしました。
ケースの裏側を平らにするのを忘れずに。平刃のカッターなどで削るといいでしょう。

ケースに穴を開けたら,その裏についている金属板も加工します。










吸気ファンに当たらない様,金属用の鋏を使って 10cm×10cm 位にくりぬきます。

DVD ドライブの電源やトレイ開閉信号ラインなどが一緒になった特殊コネクタを延長します。
コネクタが特殊で手に入りにくいので,純正品を中央あたりで叩き切って間に 30cm リード線を半田付けします。










色は気にしないでください。特に意味はありません。

次に 8cm ファンの電源ですが,XBOX360 の基板から 12V をもらいます。
私は電源コネクタの下,コンデンサの間から拝借しました。
グランドは前面 USB コネクタの近くのコーティングされていない所をヤスリで少し削って半田付けしました。








全体写真











12V(上が電源コネクタ側)













グランド

このファンは電源以外にもう一本信号線がありますが,今回は使用しないので絶縁して邪魔にならない様ファンに固定しています。

後は通常通り RRoDの焼き直しです。
前回は 3~5分くらいを 3回で復旧しましたが,どうやらランプの優先度が
RRoD > Over Heat
らしいので,今回は RRoD の赤 LED 3つ点滅が左側 2つ点滅に変わるまで放置しました。
室温に左右されますが,大体 6~7分で左側 2つ点滅/Over Heat 表示に変わりました。
Over Heat すると電源ボタンでは OFF 出来ないのでコンセントを抜きます。
そのまま 10分程度冷ましてから各ヒートシンクの増し締めを行いました。

現在この状態でテスト中です。
今のところ RRoD も出ておらず,フリーズもしていません。
しばらくテストして問題なければ ディスクレス起動の解説をする予定です。

4/04/2010

XBOX360 JTAGhack NAND Flash(XBReboot 導入)

本体の改造はすべて自己責任です。
自分で試した Xenon 基板 LPT 経由の NAND Flash 以外のことは確認できません。
この記事の内容を Xenon 基板の XBOX360 以外で実行しないで下さい。
時には諦めるという事も必要です。

前回までの作業で XBOX360 Xenon 基板の正確な NAND Dump ができました。
あとは Dump した NAND から kv.bin と config.bin を作成し, xbr.bin に inject し, xbr.bin を XBOX360 へ書き込めばほぼ終わりです。

まず xbr.bin を用意します。
xbins の
/XBOX 360/development/XBReboot/
にあります。
基板毎に必要なファイルが異なりますので Xenon 用の XBR_Xenon_8955_3.zip をダウンロードします。
ダウロードが終わったら解凍し, XBR_Xenon_8955_3.bin を xbr.bin に名称変更して Nandpro と同じディレクトリに複製しておきます。

NAND1~3 まで三つの正確な NAND ファイルがありますが,三つとも同じものであることが確認できていますので,NAND1.bin を使用して kv.bin と config.bin を作成します。

前回と同じようにコマンドプロンプトから
nandpro nand1.bin: -r16 kv.bin 1 1
nandpro nand1.bin: -r16 config.bin 3de 2
と入力すれば Nandpro と同じディレクトリに kv.bin と config.bin が出来ています。

nandpro xbr.bin: -w16 kv.bin 1 1
nandpro xbr.bin: -w16 config.bin 3de 2
これで xbr,bin に kv.bin と config.bin をインジェクトできました。

今度は xbr.bin を XBOX360 へ書き込みます。
NAND Dump した時と同様に, XBOX360 の AC コンセントをつなぎ,電源は入れずに, D-sub 25pin コネクタを PC のパラレルポートと接続します。

nandpro lpt: -w16 xbr.bin
と入力し,45分くらいで書き込みが終了したら,一度 XBOX360 の AC コンセントを抜きます。
5分ほどそのまま放置。

XBOX360 をケースだけ外した状態まで組み立て,PC と接続している D-sub 25pin を外し,ディスプレイと接続します。
DVD ドライブのイジェクトボタンを押して起動します。










↑のような XeLL 画面が出るのを確認します。沢山 error が出ていても無視します。
 一度電源を切り,今度は イジェクトボタン以外の方法で起動します。
無事起動すれば完了です。恐らくダッシュボードのバージョンが変わっていると思いますけれどそれで正解です。

もし起動しなかったり,挙動がおかしな時は再度 xbr.bin を書き込みます。
xbr.bin を何度書き込んでもダメなら, kv.bin と config.bin の作成からリトライします。
最悪,無加工の NAND1~3.bin のどれかを書き込みなおせば,元に戻るはずです。

4/01/2010

XBOX360 JTAGhack そして NAND Dump

本体の改造はすべて自己責任です。
自分で試した Xenon 基板 LPT 経由の NAND Dump 以外のことは確認できません。
この記事の内容を Xenon 基板の XBOX360 以外で実行しないで下さい。
時には諦めるという事も必要です。

前回,半田付けまで終わりました。
今回は NAND Dump してみます。

NANDpro を用意します。
私は Nandpro 2.0e を使用しました
xbins の
/XBOX 360/development/kernel/nand tools/NandPro/
にあります。

Nandpro20e.rar を解凍したら同梱されている
port95nt.exe
をインストールします。そして再起動。
再起動中に PC の パラレルポート(以後 LPT) の設定を BIOS の設定で SPP モードにします。
そのまま起動。

-------- 4月4日 追記
前回半田付けした D-sub 25pin コネクタを PC のパラレルポートにつなぎます。
XBOX360 の ACプラグをコンセントにつなぎます。電源は OFF のままです。
--------

コマンドプロンプトから
まずは Nandpro があるディレクトリに移動します。もし C ドライブの Nandpro フォルダなら

CD C:\Nandro
です。違う場合はご自分の環境に合わせて読み換えて下さい。

続いて
Nandpro lpt: -r16 nand1.bin
と入力すれば NAND Dump が始まります。
後は ほぼ45分間待つだけです。
ダンプが終わったら NandPro.exe と同じフォルダに nand1.bin というファイルができています。

エラーも無く終了したなら今度は
Nandpro lpt: -r16 nand2.bin
とnand1.bin を nand2.bin にして再度ダンプします。
終わったら同じように nand3.bin にして合計三回ダンプします

nand1.bin nand2.bin nand3.bin の三つダンプが成功したら,次はそれぞれのファイルの中身が同じかどうか比較します。

先ほど NAND Dump したコンソールで
fc /b nand1.bin nand2.bin
fc /b nand1.bin nand3.bin
と入力し,それぞれ差異が無い事を確認します。
もし差異があればもう一度ダンプして差異の無いファイルを三つ用意します。
私は nand7.bin まで 7回ダンプして三つ揃えました。

最低三回ダンプすれば若干差異があっても,NandCompare というツールで正しい NAND を生成できるようですけれど試してません。

この作業が一番時間がかかりますね。私は足掛け 2日かかりました。
kv と config の作成は次回。