まずは
本作業は全て自己責任でお願いします。
記事の内容を実行することによって,本体が使用不能になったり周辺機器を破壊したり,使用者の精神,身体,財産等に多大な損害を与える可能性があります。
それら全てのリスクを十分に考慮した上で,それ以上のメリットがあると判断できない場合は記事の内容について読む以外のことをなさらないようお願い致します。
そしてこの内容については,全て私が自分の機材を使用して行った結果であって,すべての人の環境で同じ事ができると保障するものではありません。
しかしながら,記載する以上その内容について質問があった場合,できうる限り検証するつもりです。
前置きが長いですけどもうひとつ。
この記事は最低限パソコンの操作が滞りなく行えること,様々なデバイスを駆使して情報収集が可能なことを前提に書いています。
わかりにくい所が沢山あると思いますがご了承下さい。
質問があればお答え致します。
この作業で確実に日本語化できるのは現在のところメニューの表記とパソコンから転送したウェイポイントの名称の表記だけです。
副次効果として,一部の地図において日本語の地名が漢字で表示されるようになりますが,POIデータから作成した自作の地図などの表記は依然としてアルファベットのみです。
メニューはこんな感じ |
言語の選択肢に日本語出現 |
それでは日本語化作業を始めましょう。
概略は 日本語フォントをインストール -> Japnese.gtt を作成 です。
まずは本体内のデータをバックアップします。
eTrex 30 の USB モードをマスストレージにした状態でパソコンにつなぎます。
パソコンから eTrex 30 の中身が見えると思います。
全てパソコンの任意のディレクトリにコピーしてください。
次に日本語フォントを用意します。
おそらく大抵の日本語フォントは問題ないと思いますが,私が使用したのは
VL-PGothic-Regular.ttf
です。
使用するフォントによって視認性が変るので好みのフォントを探して下さい。
フォントをそのまま eTrex に書き込んでも認識してくれないので xor します。
xor するソフト使用してコマンドプロンプトから
xor VL-PGothic-Regular.ttf 006-D0952-06.bin 0x76
で OK。
さっぱり訳が判らない人は勉強するか残念ですが諦めて下さい。
ここで得られた 006-D0952-06.bin を
Garmin/ExData/
にコピーします。
この時点で,お使いの GARMIN eTrex 30 は日本語を扱えるようになりました。
メニューが英語のままでも日本語のウェイポイントを日本語で表示してくれます。
こんなふうに(Waypointじゃないけど) |
次にメニューの表記を日本語にする訳ですが,
なが~いデバック作業が待ち構えています。
覚悟はできたでしょうか?
各言語のメニュー用の定義ファイルは本体の
Garmin/Text/
にそれぞれ *******.gtt という名前で収められています。
簡単に言えばどれかひとつをパソコンにコピーして,内容を日本語で書き換え,最終的に Garmin/Text/ に
Japanese.gtt
という名前で書き込めばいいだけです。
gtt ファイルはプレーンテキストなのでパソコンのテキストエディタで編集できます。
読み込んでみればどこを書き換えればいいのか判ると思います。
デフォルト言語の英語は gtt として用意されていないので Spanish.gtt を編集しました。
ガーミンの言語選択メニューで "日本語" と表示させるには,gtt ファイルのヘッダ部分を下の画像と同じにしてください。
タグの扱いが面倒なので画像で失礼 |
後は地道に根気よく gtt ファイルの内容を書き換えるだけです。
tag と /tag の間ががどこで表示されるかの項目名で,
txt と /txt の間の文字列が実際に表示される内容です。
ですから txt と /txt の間を自分で判りやすい表記に書き換えます。
もし間違って tag と /tag の間の文字列を書き換えたりしても,その項目がデフォルト言語である英語で表示されるだけなので,ミスしても再起不能にはなりませんのでご心配なく。
ただし,そうなった時はどこの記述を間違えたのか探すのに苦労します。
エディタの検索・置換機能を駆使して探し当ててください。
こまめなバックアップが成功への鍵です。
それから, *******.gtt ファイルは全部で一万行を超えるテキストです。
項目名は 2,500項目を上回ります。
項目にはエラーメッセージなどの eTrex で表示されるデータ(座標や標高の数字)以外の全ての文字列が含まれます。
中には日本語にすると小さすぎて読み難くなるものも多く含まれます。
また英語のほうが直感的でスマートな表現になることもあります。
それらをどこまで日本語に書き換えるのかというのが編集者の腕の見せ所となるでしょう。
2,500項目の中には一度もお目にかからない物もあると思いますが,全て書き換えた後の達成感はなかなかのものです。
ま,気長にいきましょう。
日本語フォントを書き込む事で一部の地図で日本語表記してくれるようになります。
自分で作成した地図では今の所成功してないのですが,コーデックをうまく指定したりすれば何とかなるような気がします。
今後の研究課題ですねぇ。
改行をうまく制御しましょう |
フリーの地図ですが日本語表示 |
駅名は POI から作ったマップデータですが | 何故か日本語で表示してくれます |
6万色表示のディスプレイ |
等高線もなかなか見やすい |
2.40から即アップデート |