CC-TR300TW 箱が豪華 |
元々サイコンをつけた目的は
1. 走行速度の瞬時値を知る事により,自分のペースをつかむ
2. 目的地までの距離から逆算して到着時間を予想する
3. 積算走行距離から消耗品などの交換時期を知る
ということ。
この目的なら CC-RD100 は申し分ない働きをしてくれました。
有線タイプで堅実,安価で操作も簡単,表示も大きくて見やすい。
信号線の引き回しと設置後の断線さえ気をつければ,他の物は要らないと思えるくらい完成度の高いサイクルコンピュータです。
なんとなく凄そう |
でも,輪行とか中距離ツーリングとか,数時間に及ぶ連続ライドとかをするようになってくると,ケイデンス(ペダルの回転数)とかハートレート(心拍数)とか知りたくなってきます。
そろそろステップアップの時期が来たという事,だと思います。
自転車も立派なスポーツですから,乗車姿勢やペダルのこぎ方,回転数,その他諸々には一定のセオリーがあって,意識して運動することでがむしゃらに走り回るより疲れにくかったり移動時間を短縮できたり,色々お得な事があるのです。
それぞれ自分に合った運動方法はあるんでしょうけど,先ずは現状把握。
そこでサイクルコンピュータを新調しました。
CATEYE CC-TR300TW です。
ケイデンス用マグネット |
基本的に工具は必要ありません。とはいえタイラップ(結束バンド)を切るためにプラスティック用ニッパーとか電池蓋を開けるためのマイナスドライバ(or 10円玉)程度は必要です。
最初にケイデンス用のマグネットを固定します。
左クランクの裏側,なるべくペダルのすぐ上辺りが良いと思います。
SRAM GXP 1 はクランクの内側が端から端まで抉れているのでそのままでは固定できません。
そこで厚さ 1mm のゴムシートを折り曲げて 2mm厚にしてゴムシートをシム代わりにマグネットとクランクアームの間に挟み込み,タイラップで押さえつけました。
ケイデンス用マグネットの間隔 |
最初にケイデンス用のマグネットの位置が決まれば,それに合わせてデュアルセンサー本体の位置がほぼ決まります。
デュアルセンサー本体の位置が決まれば,スピード用マグネットの位置が決められます。
1. ケイデンス用マグネット -> 2. デュアルセンサー -> 3. スピード用マグネット の順番が効率よくスマートに装着できると思います。
微調整してデュアルセンサーをタイラップ2本で固定。それぞれのセンサーの角度を変えてマグネットとのクリアランスを約 3mm に調整すればほぼ終了です。
スピード用マグネットの間隔 |
サイクルコンピュータ本体は以前の CC-RD100と同じ位置に固定します。V3 CC-TR300TW は着脱する方向が右側(RD100は前方)なので,前照灯と干渉しました。軽く調整します。
ハートレートセンサーは体にフィットするように長さを調整してアンダーバストに巻くだけです。
説明書に沿って各センサーの ID をサイクルコンピュータに登録します。タイヤの外周サイズとか現在日時とかを設定。今回はサイコン交換なので積算走行距離を手入力。
デュアルセンサーの位置 |
注意点は自転車のフレームの断面形状が円に近いとデュアルセンサーがずれやすくなる点です。この FSR は角断面なので問題ないのですがもう一台の Hardrock がオーバルに近くて苦労しました。
結局間にゴムシートを挟んで解決。
かなり良いですよ V3。
カレンダー内蔵でいつのデータかひと目でわかる。
大きめのデュアルセンサ |
最大で14データ記録できるので,毎日通勤で使って往復別々に記録して一週間分です。決して多くはありませんが十分だと思います。
三行表示で一番上が速度表示,二行目がケイデンスとハートレート,三行目は現在日時や走行距離,走行時間,ラップタイム,消費カロリーなどから任意です。
速度とケイデンスとハートレートは常に表示されているので,三行目を走行中にコロコロ替えることはないでしょう。
結構見やすいと思う |
確かに硬めのクリック感ですが,素手なら何も問題ありません。
ボタンが小さいのでグローブ越しだと押しにくそうですね。
バックライトの点灯3秒は短めですが気になるほどでもありません。
ワイヤレスですが 2.4GHz のデジタル通信なのでノイズの影響もほとんど無く,混信もしません。
信号線がなくなりすっきりしました。
帯状の物がハートレートセンサ |
信号が途絶えてから5分でスリープ。スリープからの起動はボタンを押す必要がありますが,スリープじゃない時ならオートスタート設定で操作要らず,もちろんマニュアルスタートにも設定出来ます。
走行中の操作を最小限にする工夫が随所に見られ,非常に使いやすいです。
走行中はほとんど触らず瞬時値のみ閲覧,たまに LAP 計測,平均値や最大値は終わってからゆっくりチェック。
そういう使い方を想定してますね。
ハートレートの範囲とか設定して外れると警告音発してくれたり,より高度なトレーニングにも使えるような機能がありますが,公道では危なくて使いにくいでしょう。警告音も聞こえない可能性がありますし,道路や交通事情でそれどころじゃない事も多いのでローラー台でのトレーニング向けの機能だと思います。
各センサーの電池は CR2032 で統一しているし,いつでも自分で交換できます。
定価だと2万円以上するのでかなり高価に感じますが,実売価格 1万5千円程度なら安い。