本体の改造はすべて自己責任です。
自分で試した Xenon 基板 LPT 経由の NAND Dump 以外のことは確認できません。
こちらで確認できることであれば,助力を惜しまないつもりですが,半田など個人のスキルは各々習得しない限り解決できません。
時には諦めるという事も必要です。格安で手に入れた XBOX360 ですけれど,今のところ問題なく正常動作しています。
そろそろ JTAGhack してみたいと思います。
先ずは JTAGhack 可能な個体なのかということですけれど,Web で検索した結果最低限
ダッシュボードのバージョンが 2.0.7xxx.0まで
2009年6月18日より以前に製造されたもの
の二つの条件を満たしている必要があります。
その上で,修理歴が無い とか NAND Dump して CB値が云々…
といった細かい条件がありますが, ダッシュボードのバージョンと,製造年月日が十分古ければ可能と判断します。
ダッシュボードのバージョンは 2.0.5787.0
十分です。このタイプのダッシュボード,久しぶりに見ました。懐かしいです。
製造年月日は 2006-10-07
古いですね。
DVD のベゼルが白で 12V = 16.5A ですから最初期のコアシステムですね。
基板は Xenon と断定。一度 RRoD を発症してますし,分解歴も無いようなので間違いないと思います。
次に,NAND Dump です。本体を開けて基板に直接 リード線やダイオード等を半田付けします。
パラレルポート(以後 LPT)と USB のどちらを経由するかで機材が変わります。
それぞれの特徴は
USB : 転送速度が速いがコストがかかる
LPT : 安価だが転送に時間がかかる
一回の NAND Dump にかかる時間は USB : 約7分, LPT : 約45分
材料費は USB :5,000円~7,000円 LPT : 1,000円前後
複数台続けて Dump するわけではないので,安価な LPT 経由にしました。
NAND Dump 中の 45分は放置して他の事をすればいいんです。
実際に揃えた材料は
スイッチングダイオード 1N4148 3本+予備
カーボン抵抗 100オーム 5本+予備
Dサブ 25ピンコネクタ 1個
リード線
これに半田ゴテやフラックス,半田,半田吸い取り器,吸い取り線,ニッパ,ペンチなど通常の電子工作に必要な道具は一通りそろえます。
どうせ半田付けするなら JTAG 配線も一緒にしてしまいましょう。
いざ結線
SPI 結線位置と Xenon基板以外の JTAG 結線位置
http://img2.imageshack.us/img2/7708/spijtagdiagram.png
Xenonの JTAG 結線位置
http://i.imgur.com/Fdjmi.png
http://img2.imageshack.us/img2/7708/spijtagdiagram.png
Xenonの JTAG 結線位置
http://i.imgur.com/Fdjmi.png
画像は直リンク。
ダイオードは基板に直付け。
LPT の配線は長さを揃え,且つできるだけ短かく。
フラックスを使って確実な半田付け。
XBOX360 基板側に二つある GND はどちらかひとつを Dサブコネクタ 18ピンの GND と結線し,もう一方の GND は結線しない。
Dサブコネクタ側を先に完成させておくと作業が楽です。
半田付け作業になれていれば簡単です。小一時間で終了するでしょう。
作業がひと段落したら,今度は PC 側です。
BIOS 設定で PCのパラレルポートを SPP モードにします。
ってところで気づきました。
この PC にはパラレルポートが無い…最近の PC にはパラレルポートが無いので気をつけましょう。
気を取り直してサブ機の IBM ThinkPad で実行。
しかし,パラレルポートの設定には SPP モード設定が無く,他の設定をすべて試しましたがダメでした。
仕方ないのでもう一台のサブ機で試します。
今度は難なく成功。
とりあえず今回はここまで。
NAND Dump の方法は次回