パッケ |
Birds eye の機能を借りて作成した Bitmap 全国地図で非常に見やすくて有用な運用をしておりましたが,せっかく使える ANT+。
ケイデンスとかハートレートは専用のサイクルコンピュータを使用しているので必要ありませんが温度センサーは使ってみたい。
現在の外気温なんて知らなくても全く困りませんし,知ったところでなにか有利になるわけでもありません。 ただの好奇心です。
でも好奇心には勝てません。
中身 |
センサのみのサイズは実測で
横 35mm 縦 24mm 厚さ 8mm 重量 7.4g
ホルダーを含めると
横 45mm 縦 28mm 厚さ 13mm 重量 9.5g
とかなり小さいです。
写真右下の丸いのが CR2032 電池です。
センサだけポケットに入れてもいいのですが,ホルダを使えば 幅 25mm 厚さ 3mm 程度のベルトに挟んだり,ストラップに付けたりできるのでホルダごと持ち歩いています。
設定から |
小消費電力で通信距離 数メートルの極近距離相互通信の規格です。
日本では最近になってやっと自転車用のスピード,ケイデンス,ハートレートセンサー/モニターなどで見かけるようになってきました。
etrex30 で tempe を使うのは簡単です。
左の画像の順で実行していけば何のトラブルもなく使用できます。
etrex30 は米国版で自分で日本語仕様に変更したので,表示が異なると思いますが問題ないでしょう。
迷うほどの物ではありません。とても簡単です。
tempe は執筆時正規輸入品が存在するみたいですが私が購入したのは並行輸入品です。
ANT Sensor を選択 |
ロゴ入りでうっすら内部が見える黒色。
電源は CR2032 ひとつで寿命は約一年。
スイッチの類は一切なく,電池を入れれば即通電,ペアリングしてモニタ側の設定を ON にするだけで自動的にログ取得開始です。
本体だけでは使用できず,現在の温度すら確認できません。
モニタするための機材が必要です。
電池の残量も電池切れもテスターを使う以外に確認する方法はありません。
10m 防水で使用温度は 摂氏 -20度から60度まで。
普段持ち歩ける環境でなら大丈夫と思えばいいんじゃないでしょうか。
電池蓋にパッキンが入っているので,水没させてもすぐには壊れないと思いますが,炎天下に放置すると壊れるような気がします。
tempe Sensor があるはず |
単位は最初から「摂氏(℃)」でした。
変更方法は不明ですがまさか GPS の座標から…ってことはないでしょう。
この場合の24時間とは,現在時刻から過去への連続した24時間のことだと思います。
おそらく, tempe 本体に24時間分のログを常時上書きしながら保存しているものと思われますが etrex 上で24時間のグラフを表示することはできません。
初回のみ新規スキャン |
もっとも,人間の生活範囲での温度変化なんて緩やかに上下する物なので1秒間隔でも1分間隔でも実用上は全く変わらないといっていいでしょう。
と言う訳で,etrex30 では現在の温度を見るだけです。
それだけじゃちょっと寂しいので,せっかくの温度データを PC に転送できないものかと思いました。
そこで GARMIN ANT Stick も同時に購入したんですが,PC で ANT+ とペアリングしてデータを表示するようなソフトウェアが見つかりません。
Android 機 でも試しましたが,ケイデンスとかハートレートばかりでまだ温度を表示するところまで辿り着いていません。
検索中 |
etrex に話を戻しましょう。
表示したデータは GPS のログと一緒に記録されます。
ログを保存して PC に転送後 GPX データを覗いてみると,座標や時間とともに 0.1度単位で記録しているのが解ります。
データの更新間隔は不明ですが全行にわたってデータは記録されています。
そのまま GARMIN BaseCamp で読み込めば,温度とその他のデータを重ねてグラフ表示できます。
現時点ではこれが一番スマートですかね。
接続になれば完了 |
試しにカシミールで読み込んでみましたが,温度のデータは華麗に無視されました。
カシミールの地図上でトラックログを指してその場所に居た時の温度が表示されると嬉しいんですけれど。
気になる etrex30 の電池の消耗具合ですけれど,今のところ若干早くなくなるような気がする程度です。
少なくとも eneloop pro で連続24時間程度は持ちました。
大きさの目安に |
価格は並行輸入品の tempe が 4,000円ちょっと,データを見るために GPSR などが必要なので温度ログを取るためだけならかなり高額ですがすでに etrex30 などの対応機器を持っているなら,悪くない製品だと思います。
しかしこの簡素なデザインや電池を入れたら後は自動オペレーションみたいな割り切りは日本製にはないですね。
必要な人が機能を吟味して気軽に拡張でき,簡素な設定で十分使える,今回の温度センサー tempe のようなガジェットとそれをワイヤレスで実現する ANT+。
今後もっと沢山の対応機器が国内外から発売されることを期待します。